霊芝のよもやま
さるのこしかけ?
むかしむかし、
遊び疲れたおさるさんが、一目散と向かったところには、「さるのこしかけ」がありました。早速、ヨイショとこしかけて、ホッと一息。
♪おさるのお尻は、真っ赤っか(^^♪
と幼いころ歌いませんでしたか?
おさるさんのお尻は皮が薄く、すり傷がつきやすく炎症しやすいので、いくら目の前に休めるところがあっても、一目散に向かう場所・・・
それが・・・「さるのこしかけ」なんです! 「さるのこしかけ」は、体を落ち着かせる要素があるといわれているので、すり傷も癒すのかもしれません。
「霊芝」はサルノコシカケ科で、別名「さるのこしかけ」と呼ばれています。
(※諸説あり)
霊芝をこよなく愛する人!
日本で霊芝を珍重化したのは後醍醐天皇で、こよなく愛したのが、のちの足利家といわれています。
長野の善光寺本願寺の宝物殿には、霊芝が祀られているのをご存知でしょうか?
その霊芝は、鎌倉幕府誕生の頃の霊芝といわれています。
800年も前の霊芝が、今もそのまま存在しているとは・・・。
霊芝は、刈り取らずにそのままにしておくと、フカフカになって朽ちてしまいますが、刈り取ったものは、長い間そのままの状態(原型)を維持出来ることから「万年茸(まんねんだけ)」と呼ばれています。
まさに、「霊芝の力」を感じます。
(※諸説あり)
仙山に生える霊芝仙草
霊芝は、古くから不老長寿の仙草として珍重されてきました。
そこで、こんな話があります。
中国の古典小説『白蛇伝』。
愛する妻・白素貞の本当の姿が蛇であったことに、あまりの驚きで、息絶えてしまった夫・許仙を助けるために、白素貞は人を蘇らせるという秘薬・霊芝仙草を採りに奥深い仙山へと分け入ります。
しかし、霊芝仙草を守る精霊に願いを聞き入れてもらえず、霊芝仙草を手にすることができません。
そこでやむを得ず、白素貞は精霊たちと剣をとって戦い、霊芝仙草を手に入れます。
霊芝仙草のおかげで許仙は生き返ることができたというお話です。
「白蛇伝」は杭州西湖の雷峰塔縁起にもとづく伝説といわれていて、かなり古くから小説や戯曲などの題材にされてきました。
それ程、古い昔から、霊芝の力は認められていたということですね。